写真1●StarBoard Student Tablet Softwareの利用イメージ
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写真2●生徒側のタブレット端末で回答を書き込んでいる場面
写真2●生徒側のタブレット端末で回答を書き込んでいる場面
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写真3●生徒がタブレット端末に書き込んだ回答結果を電子黒板「StarBoard」に並べて解説している場面
写真3●生徒がタブレット端末に書き込んだ回答結果を電子黒板「StarBoard」に並べて解説している場面
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 日立ソリューションズは2012年9月12日、電子黒板とタブレット端末を使った学習支援ソフトウエア「StarBoard Student Tablet Software」を発表した。10月1日から販売開始する。

 StarBoard Student Tablet Softwareは小・中・高等学校向け。同社の電子黒板製品「StarBoard」シリーズの利用を前提とする。このソフトを使うことで、教師が電子黒板に課題や問題を提示し、生徒が手元のタブレット端末を使って回答する、といった授業が可能になる(写真1)。

 利用イメージとしては、まず教師が電子黒板に説明で使う写真や画像、あるいは手書きの図形を表示させる。授業の進行に応じて、生徒のタブレット端末にデータを送信。生徒はタブレット端末に対して、手書きやテキスト入力で回答を書き込む(写真2)。

 教師は進行に応じて、生徒の回答結果を回収。電子黒板に回答を並べながら解説する(写真3)。一連の動作は「ワンクリックで済むようにして操作性を高めた」(日立ソリューションズの星勝美システムプラットフォーム事業部StarBoardソリューション本部システム部部長)。

 生徒の回答については、途中経過を電子黒板に表示できるほか、データとして教師側のPCに保存できる。「生徒の理解度を把握し個別指導に役立てたいというニーズに応じたもの」(星部長)である。

 StarBoard Student Tablet Softwareは教師用のPC上で動作する。動作OSはWindows XP/Vista/7とMac OS X。電子黒板とはUSBおよびVGAで接続する。

 利用できるタブレット端末は、Android OS搭載機、iPad、WindowsタブレットPC。StarBoard Student Tablet SoftwareのアプリケーションはWebブラウザ上で動作する。教師用のPCとタブレット端末とは無線LANで通信する。

 StarBoard Student Tablet Softwareは4カ国語で開発。日本、米国、欧州、中国市場で販売する。特に米国など海外での売れ行きを期待しているという。「欧米は教育現場におけるデジタル機器の普及が進んでいる。電子黒板がクラスに1台配布されているケースも珍しくない」(星部長)。

 日本での販売価格は1ライセンス当たり27万900円(税込)。1ライセンスで教師用PC1台と最大50台の生徒用タブレット端末が使用できる。

 電子黒板製品のStarBoardは世界70カ国以上で販売しており、累計販売台数は2012年3月末時点で21万台という。