写真●グーグルのYouTubeプロダクト アジア太平洋統括部長のアダム・スミス氏
写真●グーグルのYouTubeプロダクト アジア太平洋統括部長のアダム・スミス氏
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 グーグル日本法人は2012年9月11日、YouTubeのiOS向け公式アプリの配信を開始した。米アップルの「App Store」から無料でダウンロード可能。iPhone、iPod touchに対応するほか、iPad版も近日中に公開する予定だ。

 これまでYouTubeを視聴するためのiOS向け公式アプリは、2007年にグーグルと締結した5年間のライセンス契約に基づき、アップルが開発・提供していた。今回の公式アプリはこの契約の終了を受け、グーグルが改めて機能を強化し、開発したもの。現在は旧版と新版を併存して提供しており、iPhoneなどの端末に両方のアプリをインストールすることもできる。ただし、具体的な時期は未定だが、いずれ旧版のYouTube公式アプリはインストールできなくなる予定だ。

 新しい公式アプリでは、これまでiOSからは閲覧できなかった動画も見ることができる。例えばミュージックビデオ配信サービス「VEVO」などのコンテンツを視聴可能になった。そのほか、チャンネルガイド機能や動画検索機能も強化されている。また、FacebookやTwitterとの連携機能を備え、今までより簡単に動画を共有できるようになった。

 グーグルのYouTubeプロダクト アジア太平洋統括本部長のアダム・スミス氏(写真)は、新しい公式アプリを披露した発表会でYouTubeのモバイル利用動向について説明した。グーグルの調べではモバイル端末を使ったYouTubeの再生回数は全世界で1日当たり10億回に上る。これは、パソコンなど固定の端末からの利用も含めた再生回数全体の約25%に当たるという。日本では特にモバイル端末からの利用比率が高く、全ての再生回数の約50%を占めている。このように最近ではモバイル端末からの動画視聴の割合が増えているため、「パソコンでも、Androidを採用したスマートフォンでも、デバイスに関わらず一貫したユーザー体験を提供することが重要になっている」(スミス氏)という。

[YouTube日本版公式ブログ]