写真●コンテナ内にラックを傾斜配置することで横幅を2.5m以下に抑えられる
写真●コンテナ内にラックを傾斜配置することで横幅を2.5m以下に抑えられる
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 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2012年9月11日、同社が独自開発したコンテナ型データセンターモジュール「IZmo」(イズモ)に関する特許権を8月17日に取得したことを発表した。

 取得した特許(特許番号:第5064538号)は、「コンテナ内のラックの配置」に関するもので、複数のラックを壁面に対して斜めに配置することにより、通常配置(平行配置)だと作業空間を含めて3m以上になってしまうコンテナ幅(横幅)を2.5m以下に抑えることが可能になるという()。

 IIJによれば、コンテナ幅の縮小によって、トレーラーなどの特殊車両ではなく通常の大型トラックによる運搬が可能となり、「特殊車両通行許可申請を簡略化できる」ことや「輸送コストを約1/3に低減できる」といったメリットが得られるとしている。

 また、傾斜配置によりラックの側面に生じるスペースに、従来ラック内に収容していたコンセントバーなどの機材を設置できるため、奥行きの長いサーバーやネットワーク機器を設置する場合でも十分なスペースを確保できるようになるという。

 さらに、ラック側面のスペースから冷気を取り入れることもできるようになるため、「ルーターなど側面に吸気口を持つことが多い通信機器を効率的に冷却できる」(同社)としている。