楽天は2013年秋をメドに、兵庫県川西市に新たな物流拠点を開設する。同社が2012年9月10日に発表した。同年11月に着工する予定。新物流拠点の延床面積は約2.3万坪(約7.8万平方メートル)で、関西圏を中心とした西日本地域を広くカバーする。

 新たな物流拠点では、楽天市場に出店する店舗に対して商品在庫の入出荷、保管、梱包、カスタマーサービスなどを総合的に代行する「楽天スーパーロジスティクス」のサービスを提供する。同サービスは、2010年に千葉県市川市に開設した初の物流拠点で提供しているが、西日本に物流拠点を新設することで、楽天スーパーロジスティクスの処理能力を高めるとともに、西日本向けの配送期日短縮を図る。

 ネット通販事業者では、米Amazon.comも神奈川県小田原市に延床面積20万平方メートルの物流拠点を開設すると発表している(関連記事:アマゾンが神奈川県小田原市に12カ所目の物流拠点、1000人規模の雇用を創出)。ネット通販事業者が実物流を競い合う動きが、しばらく続きそうだ。

[楽天の発表資料]