写真1●my dotのiPhoneアプリ画面例(ポイント利用店舗の検索・閲覧画面)
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写真2●my dotのiPhoneアプリ画面例(ポイント利用方法の選択画面)
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写真3●my dotのiPadアプリ画面例(来店客に対するポイント付与方法の設定画面)
写真3●my dotのiPadアプリ画面例(来店客に対するポイント付与方法の設定画面)
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 ネットサービス企業のドット・デザインは2012年9月10日、ポイント交換のクラウドサービス「my dot」の本格提供を開始した。同日、一般消費者向けのiPhoneアプリの配布がApp Storeで始まった。

 my dotは、店舗で使うポイントサービス。店舗を利用したユーザーは、iPhoneのアプリでポイントを貯めることができる(写真1、写真2)。現在の加盟店は、東京・恵比寿近辺のレストランやカフェ、美容院約100店舗(8月現在)。今後渋谷や銀座地域などの首都圏を中心に順次拡大する予定。またiPhoneのほかAndroidアプリも開発中という。

 特徴は、貯めたポイントをNPO法人(特定非営利活動法人)やNGO(非政府組織)に寄付できること。my dot代表取締役の紺野よしまさ氏は、「ユーザーは日常の消費とmy dotを通じて、いつでも手軽に社会貢献活動に参加できる。また加盟店舗も、発行したポイントを通じて社会貢献ができる」と説明する。

 ポイントの寄付先となる団体は、NPO法人かものはしプロジェクトや国境なき医師団など現時点で約10団体。これを20団体程度にまで増やす意向。貯めたポイントはNPOやNGO団体への寄付のほか、my dotの加盟店での利用、iTunesやAmazonのギフト券との交換が可能。

 紺野氏によれば、2011年の東日本大震災以降、社会全体でボランティアなど社会貢献活動への関心が高まっている。「ユーザーにとっては、スマホアプリなのでカードを別途持ち歩く必要がない。その上、現金を直接寄付するよりも敷居が低くなるため、寄付する機会の増加が見込める」(紺野氏)という。

 店舗向けのiPadアプリも用意する。来店客の購買条件に応じたポイントの適用ルールを、店舗側で設定できる(写真3)。

 紺野氏は、社会貢献活動に意欲的な店舗が加盟店として参画していることを強調する。「オーナーがmy dotの狙いに同意してくださって加盟していただいた店舗が多い」(紺野氏)。紺野氏は「my dotを通じて、社会貢献活動への参画意識をさらに盛り上げていきたい」と意気込む。