米IDCは現地時間2012年9月7日、世界の外部ディスクストレージ市場に関する調査結果を発表した。それによると同市場は安定した成長を見せ、2012年第2四半期の工場出荷額は前年同期比6.5%増の59億9300万ドルに達した。

 メーカー別の工場出荷額を見ると、首位の米EMCが市場シェア30.4%を獲得。米IBMがシェア12.9%で2位、米NetAppがシェア12.1%で3位に付けた。4位はシェア10.7%の米Hewlett-Packard(HP)だった。5位は日立製作所(同8.1%)で、米Dell(同7.8%)が僅差で続いた。

 NASやiSCSI SANを合わせたネットワークストレージ分野の工場出荷額は約52億ドルで、前年同期と比べて6.5%増加した。EMCがシェア33.7%で首位を維持し、NetAppがシェア14.0%で2位となった。

 第2四半期は世界および地域経済の懸念にも関わらず、エンドユーザーが引き続きストレージインフラに投資した。中でもミッドレンジクラス(2万5000~24万9999ドル)の成長が著しく、工場出荷額が前年同期比12.2%増加し、外部ディスクストレージ市場全体の48.2%を創出した。

表●2012年第2四半期における外部ディスクストレージ世界市場のメーカー別工場出荷額(単位:100万ドル)
メーカー 12年Q2
出荷額
12年Q2
市場シェア
11年Q2
出荷額
11年Q2
市場シェア
成長率
EMC $1,823 30.4% $1,612 28.6% 13.1%
IBM $770 12.9% $771 13.7% -0.1%
NetApp $727 12.1% $720 12.8% 1.0%
HP $642 10.7% $614 10.9% 4.5%
日立 $484 8.1% $459 8.2% 5.4%
Dell $469 7.8% $441 7.8% 6.3%
その他 $1,079 18.0% $1,011 18.0% 6.7%
合計 $5,993 100.0% $5,629 100.0% 6.5%
出典:IDC

 ディスクストレージ全体の世界市場を見ると、工場出荷額は80億7300万ドルで前年同期比8.0%増加した。市場全体の出荷容量は6667P(ペタ)バイトで、同24.8%拡大した。

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