表1●2011~2014年におけるモバイル広告収入(出典:米eMarketer調査)
表1●2011~2014年におけるモバイル広告収入(出典:米eMarketer調査)
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表2●2011~2014年におけるモバイル広告収入の市場シェア(出典:米eMarketer調査)
表2●2011~2014年におけるモバイル広告収入の市場シェア(出典:米eMarketer調査)
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 市場調査会社の米eMarketerが現地時間2012年9月6日に公表したモバイル広告市場調査によると、米Twitterの米国における同年のモバイル広告収入は1億2970万ドルで、米Facebookの7270万ドルの1.8倍になる見通しである。

 Twitterでは「Promoted Tweet」などの広告サービスとモバイル表示画面が密接に統合されており、パソコンに比べて表示画面が小さなモバイル端末でも広告収益を上げることが容易という。Twitterは、モバイル端末からのアクセスが増えており、ほぼ毎日、モバイル端末向け広告がパソコン向け広告の収入を上回っている。

 これに対し、Facebookはニュースフィードに表示されるプレミアム広告を今年開始したばかり。今のところ同社の広告収入の大半は、パソコン向けサービスの画面右側に表示される広告が占めている。ただしeMarketerは、Facebookのモバイル広告収入は伸び続けており、来年にはTwitterを上回ると見ている。

 eMarketerが予測する2013年のFacebookのモバイル広告収入は3億8700万ドルで、Twitterの2億7260万ドルを超える見込み。さらに2014年には6億2940万ドルに達し、インターネットラジオの米Pandora Media(4億9910万ドル)、Twitter(4億4410万ドル)を上回り、Facebookは米Google(35億7850万ドル)に次いで第2位になると予測している。

 また、FacebookやTwitterをはじめとする多くのネット企業がモバイル広告に力を入れることから、米国のモバイル広告市場は拡大を続けるとeMarketerは見ている。2012年の米国モバイル広告市場の規模は26億1000万ドルとなる見通し。これが2016年には120億ドルになると同社は予測している。

[eMarketerの発表資料]