Kindle Fire HD 8.9"の外観
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新旧Kindleの比較。左がKindle Paperwhite、右がKindle Touch
新旧Kindleの比較。左がKindle Paperwhite、右がKindle Touch
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 米Amazon.comは現地時間2012年9月6日、タブレット端末の新型「Kindle Fire HD」と電子書籍閲覧端末の新型「Kindle Paperwhite」を発表した。

 このうちKindle Fire HDは、7型または8.9型のHD液晶ディスプレイを搭載し、第4世代(4G)通信とされるLTEに対応したモデルも用意する。低反射型のディスプレイは、偏光フィルター「Advanced True Wide」により、どの角度から見ても同じコントラストと深みのある色合いになるという。10カ所のマルチタッチ対応で、10本の指を使ったタッチ操作が可能。

 Wi-Fi接続では、2.4GHz帯に加えて5GHz帯に対応し、より渋滞の少ない帯域に自動で切り替える。アンテナを2本内蔵し、通信高速化技術「MIMO」をサポートする。

 前面にHD画質のカメラを搭載し、Kindle Fire HD向けにカスタマイズした「Skype」アプリケーションでビデオチャットが楽しめる。そのほか、「Dolby Digital Plus」対応のデュアルステレオスピーカー、HDMI端子、Bluetoothを装備する。

 7型モデルは、画面解像度が1280×800ドット。動作周波数1.2GHzのデュアルコアプロセッサ「OMAP4460」を搭載する。外形寸法は193×137×10.3mm、重量は395g。ストレージ容量は16Gバイトまたは32Gバイトで、販売価格はそれぞれ199ドルと249ドル。予約受付を開始しており、9月14日に出荷を開始する。

 8.9型モデルは、画面解像度が1920×1200ドット。動作周波数1.5GHzのデュアルコアプロセッサ「OMAP4470」を採用。外形寸法は240×164×8.8mm、重量は567g。ストレージ容量は16Gバイトまたは32Gバイトで、販売価格はそれぞれ299ドルと369ドル。予約受付を開始しており、11月20日から出荷する。

 LTE対応モデルは、8.9型モデルをベースにストレージ容量を2倍にした。販売価格は32Gバイト版が499ドル、64Gバイト版が599ドル。年間利用料は、1カ月当たり250Mバイトまでのデータ通信と、20Gバイトのクラウドストレージ、および「Amazon Appstore」で使用できる10ドルクレジットを含むデータプランで49.99ドル。LTEが使えない地域では第3世代(3G)ネットワークを使用できる。予約受付を開始しており、11月20日から出荷する。

 併せて、オリジナルのKindle Fireは、プロセッサを強化し、メモリーを2倍に増強、バッテリー持続時間を向上した。159ドルで販売する。