図1●国内 NFC 搭載ハンドセット(フィーチャーホン+スマートフォン)、タブレット出荷台数予測(出典:矢野経済研究所)
図1●国内 NFC 搭載ハンドセット(フィーチャーホン+スマートフォン)、タブレット出荷台数予測(出典:矢野経済研究所)
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図2●国内 NFC 搭載ハンドセット(フィーチャーホン+スマートフォン)、タブレット稼働台数予測(出典:矢野経済研究所)
図2●国内 NFC 搭載ハンドセット(フィーチャーホン+スマートフォン)、タブレット稼働台数予測(出典:矢野経済研究所)
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 矢野経済研究所は2012年9月6日、NFC(Near Field Communication)に関する調査結果を発表した。NFCはスマートフォンへの導入とともにサービス拡大により急成長しており,2012年度の国内NFC搭載端末出荷台数は3180万台に達すると予測している。

 調査によれば、2011年度(2012年3月期)のNFC搭載端末(フィーチャーフォン、スマートフォン、通信モジュール内蔵タブレット端末)の、国内メーカー出荷台数は2175万台だった。今後、海外で普及が進むTypeA、TypeB規格に対応したスマートフォンが導入されることから、2012年度(2013年3月期)は約46%増の3180万台に達すると見ている(図1)。

 また国内の非接触ICカードはこれまではFeliCaが主流であり、電子マネーや公共交通機関利用を中心に発達してきた。しかし今後は、世界標準規格であるTypeA、TypeBのスマートフォンが導入されることから、国際クレジットサービス、スマートポスター(データ通信型広告)、身分証明書(住民基本台帳、IC運転免許証、ICパスポート)などにサービス範囲が拡大されると予想する。

 稼働台数(実際にNFCが利用されている端末)については、2011年度(2012年3月期)は2010万台だった。今後はスマートフォンでNFC対応が進むとみられることから、2012年度(2013年3月期)の稼働台数は2390万台と予測している(図2)。

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