アクアシステムズは2012年9月5日、中小企業向けに、米Oracleのデータベースサーバー機を初期設定済みで納入するシステム構築サービスの提供を開始した。納入までの期間は、ヒアリング開始から数日間。価格は、サーバー機やソフトウエアライセンスを含まないサービス料だけで数十万円程度。

 データベースサーバー専用機「Oracle Database Appliance」(日本オラクルが2011年11月に出荷、関連記事)の導入支援サービスである。ユーザー要件のヒアリング(1日間)の後、アクアシステムズ側での設定シート作成(1~2日間)とラッキング/構築(1日間)を経て、初期設定済みのデータベースサーバーを納入する。

 前提となるOracle Database Applianceとは、中小企業や部門システムに向いたデータベース専用機である。PCサーバー2台で構成し、データベースサーバーソフトや運用管理ソフトなどをプリインストールしている。この製品自体が、データベース設定やシステム設定を省力化する機能を備えているが、今回の導入サービスではさらに、この設定作業をアウトソースできる。

 Oracle Database Applianceの概要は以下の通り。ハードウエアは、PCサーバー機(Oracle Linuxを搭載したSun Fire)2台で構成する。この上で、データベースソフト「Oracle Database Enterprise Edition 11g」と負荷分散クラスタリングソフト「Oracle Real Application Clusters」が稼働する。CPUコア数は、契約に応じて、最小2コア~最大24コアまで拡張できる。価格(税込み)は、データベースのライセンスを含まないハードウエア構成だけで571万円。

 なお、アクアシステムズは、Oracle Database Appliance自体も販売する。アクアシステムズからOracle Database Applianceを購入する際のオプションサービスとして今回の導入支援サービスを追加できる。一方、他社からOracle Database Applianceを購入した場合であっても、アクアシステムズから導入支援サービスだけを単独で購入できる。