米オラクルは現地時間2012年9月4日、「Oracle Database(DB) 12c」などを含む同社の主要ソフトウエア製品の新バージョンを、米ヒューレット・パッカード(HP)の「HP-UX」搭載Itaniumサーバー向けに提供すると発表した。オラクルは、Itanium向けソフトの開発を今後行わないとしていたが、2012年8月に開発の継続を命じる判決が裁判所から出ていた。

 オラクルは2011年3月に、Oracle DBやJavaアプリケーションサーバーの「WebLogic」など、全オラクル製ソフトに関して、Itanium向けの新規開発を打ち切ると発表していた。しかしItanium搭載サーバーを販売するHPは、オラクルの方針に激しく反発。2011年6月に、オラクルに対してItanium向けソフト開発を継続するよう提訴した。

 米国カリフォルニア州サンタクララ郡裁判所は2012年8月1日、オラクルに対してItanium向けソフトウエア製品群の新バージョンを開発するよう命じる判決を下した。今回のオラクルの発表は、その判決に従ったものとなる。

 Oracle DB 12cは、2013年初めにリリースする予定。オラクルは声明で「米IBMの『Power Systems』向けオラクル製ソフトと同じスケジュールで、HP製Itaniumサーバー向けオラクル製ソフトをリリースする」と述べている。また新規の開発対象には、Oracle DB以外の、Javaアプリケーションサーバーや各種ミドルウエアが含まれる。