写真●実証実験専用アプリ「銀座スマートスタンプラリー」の画面 動作要件は「Android OS 2.3.3以上」となっている。
写真●実証実験専用アプリ「銀座スマートスタンプラリー」の画面 動作要件は「Android OS 2.3.3以上」となっている。
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 ヤフーとユーシーテクノロジは2012年9月4日、銀座エリアを中心にO2O(Online to Offline)ビジネスの可能性とNFC技術を活用したスマートフォンの有効性を探るための実証実験「銀座スマートスタンプラリー」を開始したと発表した。上記2社に「東京ユビキタス計画・銀座」実施協議会を加えた3者が共同で実験に取り組む。期間は9月4日から10月7日までの30日間。

 同実験で検証するのは、(1)O2Oプロモーションによる実店舗の集客効果と、スマートフォンを活用して施設内でのみ取得できる情報やポイントなどが購買行動や顧客満足度向上へ与える影響、(2)AR(拡張現実)機能を活用した地図ナビゲーションの通用性と効果検証、(3)今後のO2Oビジネスの推進に向けた調査データの収集および分析、(4)NFC技術を活用した同一エリアにおける価値提供の可能性---の四つ。

 銀座スマートスタンプラリーには、Androidスマートフォンを持っているユーザーなら誰でも参加できる。参加したいユーザーはまず、Google Playから無料の専用アプリ写真)をダウンロードし、続いてユーシーテクノロジが運営する銀座エリアの情報発信用ポータルサイト「ココシル銀座」でユーザー登録(無料)をする必要がある。

 専用アプリは、Yahoo! JAPANが提供するジオサービス「Yahoo!ロコ 地図」の機能を搭載しており、銀座の街のナビゲーションを提供する。スタンプラリー対象店舗には、世界共通の通し番号である「ucode」(H.642)を割り当てたNFCタグ(ucodeNFC)およびQRコード(ucodeQR)を内蔵した専用の「タグスタンド」を設置。これを対応スマートフォンでタッチすることでスタンプを取得できる。

 同スタンプラリーでは、銀座を代表する飲食店や画廊など20店舗を5店舗ずつ4種類のコースに分けて、ユーザーが任意のコースを選んで巡る方式を採用している。ユーザーがコース内のすべての店舗を巡ってスタンプを集め終えると、ノートパソコンやテレビ、調理家電などの豪華賞品が当たるキャンペーンに応募できる。