写真●Recovery Kit for Zabbixを適用したLifeKeeperの画面
写真●Recovery Kit for Zabbixを適用したLifeKeeperの画面
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 サイオステクノロジーは2012年9月4日、ネットワーク管理ソフト「Zabbix」の可用性を高めるソフト「Recovery Kit for Zabbix」(写真)を発表、同日販売を開始した。ZabbixサーバーをHA(高可用性)クラスタリング構成で利用できるようになる。同社とミラクル・リナックスが共同で開発した。

 Zabbixはオープンソースのネットワーク管理ソフトである。システム監視/警告やグラフ化など、システム運用管理者が必要とする機能を一通り備える。ポート監視やSNMP監視に加えて、専用のエージェントを用いたプロセス監視ができる。

 一方、今回提供するRecovery Kit for Zabbixは、サイオステクノロジー子会社(米SteelEye Technology)が開発したHAクラスタリングソフト「LifeKeeper」のオプションソフトである。LifeKeeperに追加導入することで、本番サーバー上で稼働しているZabbixのプロセスが停止した際に、待機サーバーで引き継げるようになる。

 Recovery Kit for Zabbixは、LifeKeeperの設定テンプレートのようなものであり、ZabbixをHAクラスタリング構成で利用するノウハウが実装されている。背景には、プロセスの起動順を正しく記述する必要があるなど、LifeKeeperのZabbix用設定が難しいという状況があった。Recovery Kit for Zabbixを購入/導入すれば、自前でLifeKeeperを設定することなく、ZabbixをHA化できる。

 価格(税別)は、LifeKeeper for Linuxが、2ノードで96万円。オプションのRecovery Kit for Zabbixは、14万8000円。なお、LifeKeeperの設定テンプレートには、今回のZabbix用のほかにも、Webサーバー用やメールサーバー用、データベースサーバー用、各種ミドルウエア用などがある。例えば、Apache用は8万4000円、Postfix用は12万8000円、Oracle Database用は24万円、MySQL用は12万8000円で購入できる。