日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2012年9月3日、SSO(シングルサインオン)ソフト「HP IceWALL SSO」のオプションとして、SSOへのログインパスワードをエンドユーザーが再設定できるようにする機能モジュール「パスワードリセットオプション」を発表、同日販売を開始した。価格(税込み)は、SSOソフト本体が100ユーザー157万5000円からで、今回のオプションモジュールが126万円。

 SSOシステムを利用する個々の社員がログインパスワードを忘れてしまった場合に向けて、パスワードの再設定にかかる運用負荷を減らすモジュールである。同モジュールを導入すると、専用の画面を介して、いつでも好きなタイミングで、社員みずからログインパスワードを上書き再設定できる。従来は、システム管理者がその都度手動で対応する必要があり、運用負荷がかさんでいた。

 パスワードリセットオプションでは、ユーザーがユーザー自身のパスワードを直接リセットできるほか、システム管理者がユーザーのパスワードをリセットするためのヘルプデスク/ワークフロー機能も提供する。パスワードリセット時のユーザー認証手段としては、ユーザー識別方法、秘密の質問の選択方法、メールの使用有無などに応じて、合計で30通りのパターンの中から管理者が選択できる。

 なお、パスワード再設定の対象となるシステムは、SSOソフト自身(SSOのユーザー認証サーバー)である。SSOシステム(HTTPリバースプロキシ)を介してログインアクセスする個々の業務アプリケーションのログインパスワードを変更できるわけではない。