米Wall Street Journalは現地時間2012年8月31日、米Amazon.comがまもなく発表するタブレット端末の新モデルに広告表示機能が追加されると報じた。事情に詳しい関係者の話として、新モデルでは端末をスリープ状態から復帰させると広告が表示されると伝えている。これにより広告表示機能のない他社製あるいは同社製の他モデルよりも端末の販売価格が安くなる見込み。

 Amazon.comは8月30日、同社のタブレット端末「Kindle Fire」が売り切れになったと発表した。 同社はすでに、米カリフォルニア州サンタモニカで9月6日に開催するイベントの招待状をメディア関係者に送っており、このイベントで年末商戦に向けた複数の新モデルを発表すると見られている(関連記事:Amazonで「Kindle Fire」が売り切れ、新モデル発表間近か

 Amazonには、スクリーンセーバーに広告を表示する廉価版の電子書籍リーダー「Kindle with Special Offers」があるが、Wall Street Journalによると、これと同様の仕組みのKindle Fireが新たに市場投入されることになる(関連記事:Amazon、電子書籍端末の広告表示機能付き廉価版を米国で発売)。

 タブレット端末については、米MicrosoftがWindows 8搭載の「Surface」を10月26日に発売することを明らかにしている。また米AppleがiPadの小型版を開発しているとも伝えられている。Wall Street Journalは、さまざまな価格や機能の製品が登場し、市場競争は今後一層激化すると伝えている。