米Hewlett-Packard(HP)は現地時間2012年8月31日、オープンソースのモバイルプラットフォーム「Open webOS」をベータ公開した。

 HPは2010年7月に米Palmを買収した際にwebOSモバイルプラットフォームを獲得したが、webOSベースのタブレット事業が期待ほど伸びず、2011年8月にwebOS搭載端末の開発中止を決定。同年12月にwebOSをオープンソース化する方針を発表し、2012年1月に明らかにしたロードマップでは9月までにマイルストーンを完了し、オープンソースライセンスのもとで「Open webOS 1.0」を公開するとしていた(関連記事:HPがwebOSオープンソース化のロードマップを発表、9月の正式版公開を目指す)。

 HPによると、今回リリースしたベータ版はオープンソースとして利用可能な54のwebOSコンポーネントから成り、45万行以上のコードをApache License 2.0のもとで公開する。

 デスクトップビルドとOpenEmbeddedビルドの2通りの開発環境を用意しており、デスクトップビルドは新機能や他のオープンソース技術を統合してユーザー体験を高める開発に理想的だとしている。一方OpenEmbeddedビルドは、webOSを新たな端末に移植することに焦点を当てており、ARMエミュレーターなどを提供する。

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