写真1●SkypeとAndroid女子部のコラボイベント「Skypeに親しむ夕べと女子部懇親会」 会場は「Cafe&MealMUJI南青山」(港区)
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 米マイクロソフト傘下のSkypeと、日本Androidの会からスピンアウトした女性限定コミュニティー「Android女子部」のコラボレーションイベント「Skypeに親しむ夕べと女子部懇親会」が2012年8月29日夜、都内で開催された(写真1)。

 「Skypeを使ってもっとモバイルライフを楽しもう」というAndroid女子部の呼びかけのもと集まったのは、20人ほどの女性ユーザー。いかにも“女子会”らしい和気あいあいとした雰囲気の中、Skypeの活用法についての講義を受けたり、逆に全員でSkypeの新しい使い方を考えて発表したりと、用意されたプログラムに積極的に参加していた。

強力ライバル「LINE」に対する二つの優位点を紹介

 懇親会ではまず、日本マイクロソフトSkypeディビジョンの川北篤史プロダクトマーケティングマネジャー(写真2)が登場し、Skypeの基本的な特徴や機能などを紹介。併せてSkypeに関するQ&Aに答えたり、Skypeの意外な活用法について紹介したりもしていた。司会を務めたのは、Android女子部の副部長を務めるウフィカの案西由希氏(写真3)である。

写真2●日本マイクロソフトSkypeディビジョンの川北篤史プロダクトマーケティングマネジャー
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写真3●Android女子部副部長を務めるウフィカの案西由希氏
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 もともとはパソコン(Windows)用の無料通話ツールとして開発がスタートしたSkypeだが、川北氏によれば最近はスマートフォン向けの開発にも力を入れており、実際に非常に多くのユーザーがAndroid端末などで利用しているという。「Android版の場合、Google Playでのダウンロード数は7000万を突破し、1300種類以上の端末をサポートしている」(川北氏)。

写真4●LINEに対するSkypeの機能的な優位点の解説
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 スマートフォンなどで使える音声通話やチャットツールと言えば最近では「LINE」が有名だが、川北マネージャーはその強力なライバル関係にあるLINEに対するSkypeの機能的な優位点についても解説。「高品質なビデオ通話ができること」や「固定および携帯電話と通話できること」などを挙げていた(写真4)。

 ビデオ通話機能については「インカメラで自分を写すだけでなく、アウトカメラを使うことでネットを通じた高品質な現場中継に活用できる」(川北氏)という裏技的な使い方を披露。「SNSの普及により、写真を共有するという行為は最近では当たり前になりつつあるが、ビデオについてはまだなかなか共有できていない。今後はそうしたプライベートビデオの共有分野にもSkypeの用途を広げていきたい」と意気込みを語っていた。

 さらに、「マイクロソフトがSkypeを買収したことにより、10月に発売予定のWindows 8をはじめマイクロソフト製品やサービスとの親和性が今後どんどん高まっていく」(川北氏)と、Skypeがビジネス分野においても競合サービスより潜在的に多くの強みを持っているという点を強調していた。