写真●Proself Ver.4の画面
写真●Proself Ver.4の画面
[画像のクリックで拡大表示]

 ノースグリッドは2012年08月30日、WebDAVオンラインストレージ構築ソフトの新版「Proself Ver.4」(写真)を発表した。新版では、登録済み文書ファイルの検索機能を高めたほか、第三者にファイルを安全に受け渡すための機能を強化した。9月3日に提供開始する。価格(税込み)は、ユーザー数1000人以下を想定した標準版で13万1250円。

 オンラインストレージを構築するためのソフトである。Javaアプリケーションとして開発されており、Apache Tomcat上で動作する。PCサーバー(WindowsやLinuxなど)にインストールするだけで、WebDAVストレージとして利用できる。各種のWebDAV対応ソフトからアクセスできるほか、専用のWebインタフェース画面を提供する。エクスプローラー風の専用クライアントソフトも用意している。

 ログインユーザーごとにアクセス権限(閲覧、更新など)を管理できるので、文書共有サーバーの用途や、担当者間でのファイルの受け渡しの用途などに利用できる。文書格納時は、ユーザー専用のフォルダーと複数ユーザーで共有するグループフォルダーを使い分けられる。ユーザー登録していない第三者にファイルをダウンロードさせるためのWeb URLも生成できる。

所望のファイルを見つけやすくした

 新版では、登録済み文書ファイルから所望の文書ファイルを見つけ出す検索機能を強化した。ファイル名だけでなく、ファイルの種類/更新日時/ファイルコメントなどの属性情報で検索できるようにした。検索結果に対する絞り込み検索も可能で、検索結果から直接ファイルのダウンロードや操作ができる。さらに、全文検索オプションを購入すると、文書ファイル(Word、Excel、PowerPoint、PDF、テキスト)の中身を検索できる。

 ファイルの一覧表示からもファイルを見つけやすくした。これまでは画像ファイルに限ってサムネイル画像を表示していたが、新たにオフィス文書とPDF文書のサムネイル画像を表示するようにした。これにより、文書ファイルを開いて中身を確認することなく、ファイル一覧画面から中身を確認できる。

 新版ではまた、登録ユーザー以外の第三者に対するファイルの受け渡し機能も強化し、以前よりも安全に利用できるようにした。具体的には、WebダウンロードURLの運用を強化し、メールを利用したアクセス認証手続きを導入した。あらかじめダウンロード可能なユーザーのメールアドレスを登録しておき、ダウンロード時に必要になるワンタイムパスワードをメールで通知する仕組み。

 稼働環境は、以下の通り。Proselfのサーバーソフトは、Apache Tomcat 6上で動作する(動作確認済みOSはWindows Server 2008およびCentOS 6)。Webインタフェースは、Webブラウザーから利用する(Internet Explorer 9.0を推奨)。エクスプローラー風の専用クライアントの稼働OSはWindows XP以降(.NET FrameWork 2.0上で動作)。