2012年8月29日、ドイツのベルリンで開催される国際コンシューマーエレクトロニクスショー「IFA 2012」に先駆けてソニーがプレスカンファレンスを開催した。
イベントではソニーの社長兼CEOの平井一夫氏が登壇(写真1)。大型テレビ、スマートフォン、タブレット、PCなど、多数のコンシューマー向け新製品を発表した。
プレスイベントの目玉として、84インチの大型テレビを発表した(写真2)。4K(3840×2160)パネルを採用した製品としては業界最大という。ソニー独自の映像エンジンとして「4K X-Reality PRO」を搭載。発売は、世界各国で2012年末を予定する。
Xperiaシリーズのスマートフォンとしては「Xperia T」「Xperia V」「Xperia J」の3機種を披露した(写真3、関連記事)。
ハイエンドの「Xperia T」は、米Qualcommの「Snapdragon S4 MSM8260A」プロセッサ、4.6インチの大型ディスプレイ、13メガピクセルのカメラを搭載(写真4)。NFC(近距離無線通信)にも対応する。「Xperia V」のディスプレイは4.3インチだが、防水・防塵性能とLTE対応が特徴(写真5)。「Xperia J」は4インチディスプレイを搭載し、5メガピクセルカメラとQualcommの「MSM7227A」プロセッサを採用するなど、低価格を意識した端末となっている(写真6)。
また、Xperiaブランドとして初のAndroidタブレット「Xperia Tablet S」も発表した(写真7)。従来のSony Tablet Sに比べ、薄型・軽量化した。9.4インチのディスプレイと米NVIDIAの「Tegra 3」プロセッサを搭載し、ドッキングステーションにも対応する。なお、スマートフォンとタブレットは2012年9月以降に順次発売する予定だ。
VAIOシリーズのPCは「VAIO Duo 11」と「VAIO Tap 20」の2機種を発表した。
「VAIO Duo 11」はスライダーによるハイブリッド機構が特徴のUltrabook(写真8)。ディスプレイ部を立ててノートPCのように使えるほか、スライドさせてタブレット型にもできる。11.6インチのフルHDディスプレイと米IntelのCoreプロセッサを搭載する。
「VAIO Tap 20」はタッチ対応の20インチディスプレイを搭載したオールインワン型PC(写真9)。スタンドを調整して寝かせることで、大きなタブレットのように使うこともできる。バッテリーを内蔵しており、家庭内の様々な場所に持ち運ぶことができる。