NECは2012年8月30日、クラウド基盤構築パッケージの新モデル「Cloud Platform Suite スタンダードパッケージR2」の提供を開始した。仮想マシン100台程度の中規模な仮想化基盤構築を想定する。料金は2900万円(税別)から。

 Cloud Platform Suite スタンダードパッケージR2は、事前に設計・検証した製品(サーバー、ストレージ、OS、仮想化ソフトなど)、これらの製品を用いた初期構築サービス、説明書・運用ガイドラインなどのドキュメントをセットにして提供するもの。上位モデルには、仮想マシン900台程度までの大規模仮想化基盤構築に適した「Cloud Platform Suite エンタープライズパッケージR2」がある。

 新モデルでは、サーバーやストレージ、ネットワーク、OSを必要に応じて各仮想マシンに割り当てることができるように、予備のコンピュータリソースを未使用の状態でプールしておく「リソースプーリング」設計を採用した。また、空きリソースの管理を効率化するために、CPUコア数やメモリー容量など仮想マシン構成のパターンをテンプレートとして用意している。

 初期構築の段階で、システム拡張を想定した設計・検証を実施。別売の専用増設ユニットを用いることで、サーバーやストレージを簡単に拡張できる。

 新モデルで提供する主なハードウエア製品は、管理サーバーとしてラックサーバーの「Express5800/R120」(Xeon E5-2609プロセッサー×1、16Gバイトメモリー、600GバイトのHDD×4を搭載)、リソースサーバーとしてブレードサーバーの「Express5800/B120」(Xeon E5-2670×2、64Gバイトメモリー)、ブレードきょう体「SIGMABLADE-M」、ストレージ製品「iStorage M300」、42Uラックなど。

■変更履歴
当初、2段落目で「仮想マシン600台程度」としておりましたが、台数が誤っておりました。正しくは「900台」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2012/08/30 15:00]