写真1●「ThinkPad X1 Carbon」の外観
写真1●「ThinkPad X1 Carbon」の外観
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●ThinkPad X1 Carbonと従来機「ThinkPad X1」の主要スペック比較表
写真2●ThinkPad X1 Carbonと従来機「ThinkPad X1」の主要スペック比較表
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●左からレノボ・ジャパンの渡辺朱美社長、横田聡一常務執行役員、内藤在正取締役副社長
写真3●左からレノボ・ジャパンの渡辺朱美社長、横田聡一常務執行役員、内藤在正取締役副社長
[画像のクリックで拡大表示]
写真4●タブレット機「ThinkPad Tablet 2」
写真4●タブレット機「ThinkPad Tablet 2」
[画像のクリックで拡大表示]

 レノボ・ジャパンは2012年8月29日、法人向けノートPCの新版「ThinkPad X1 Carbon」を発表した(写真1)。同社の法人向け製品として初めてのUltrabook。

 最大の特徴は、本体を薄くし軽量化をはかったこと。レノボによれば、本体の厚さは8mm~18.8mm、重量は約1.36kg。従来機種の「ThinkPad X1」は16.5mm~21.3mm、重量は約1.69kgだった(写真2)。

 同時に画面のサイズおよび解像度のスペックも向上させた。14インチ型で解像度は1600×900ドット。従来機種のX1は13.3インチ型で1366×768ドットだった。同社の横田聡一常務執行役員は「仕事のメインマシンとして使う場合、画面のサイズと解像度は重要。X1 Carbonではこの点から従来機種よりも広く解像度の高い画面を搭載させた」と説明する(写真3)。

 企業利用を意識して、インテルのPC運用管理技術「vPro」を搭載。利便性を高めるために急速充電機構や、無線LANへの接続を高速で実行する機能などを備える(スペックの詳細はレノボのWebページを参照)。

 X1 Carbonのターゲットユーザーとして想定しているのが、外出する機会の多いビジネスパーソン。「客先など外に出向きつつも知的生産作業を行う必要があるビジネスパーソンを想定している。例えばコンサルタントや、出張する機会の多いビジネスパーソン、エグゼクティブ層などだ」(横田常務執行役員)。

 今年はThinkPadシリーズが登場してから20年目。レノボ・ジャパンの内藤在正取締役副社長はThinkPadシリーズの開発コンセプトについて、「ビジネスパーソンに効率よく働ける環境を用意し、生活全体をより良いものにしてもらう、というのが基本哲学」と説明する。内藤氏はThinkPadシリーズの開発責任者として同シリーズに携わってきた。「ThinkPadの開発エンジニアには過去20年間、こうした目的の達成につながらなければどんな技術も意味がない、と言い続けてきた」(内藤副社長)。

 X1 Carbonの発表と併せて、横田常務執行役員はタブレット機「ThinkPad Tablet 2」を開発していることを公表した(写真4)。Windows 8 Professional搭載で企業向けの製品。近日中に正式発表するという。

 ThinkPad X1 Carbonの価格はプロセッサやSSDなどの構成により異なる。Core i7(2.0GHz)プロセッサおよび256GBのSSD搭載機の参考価格が16万1805円(税込)、Core i5(1.7GHz)プロセッサおよび128GBのSSD搭載機の参考価格が12万1905円(同)。同社のショッピングサイトで8月30日から販売開始する。