NTT東西地域会社は2012年8月29日、「災害用ブロードバンド伝言板(web171)」に新たな機能を追加し、「災害用伝言板(web171)」として刷新すると発表した。8月30日より提供する。なお、実際の災害発生に備えて多くのユーザーが体験できるように、防災週間(2012年8月30日~9月5日)期間中に、同伝言板を運用する。

 NTT東西では、大規模災害などの発生時にインターネットを利用した被災地ユーザーの安否情報を確認する手段として、2005年8月から「災害用ブロードバンド伝言板(web171)」を提供してきた。今回、利用者の声をもとにスマートフォン対応や伝言登録の通知機能などの新機能を追加し、「災害用伝言板(web171)」として刷新する。

 今回のリニューアルに伴い、登録できる伝言数をこれまでの10件から20件へ拡大する。また預かった伝言の保存期間を、これまでの48時間から最大6カ月(一つの災害で同伝言板の提供を終了するまで)に拡大する。

 さらに新機能として、携帯電話・PHS事業者各社が提供する携帯・PHS版災害用伝言板サービスとの連携が可能となり、NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー電話、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス、ウィルコムが提供する災害用伝言板と相互に検索・参照できるようになった。

 また、伝言の登録者が伝言登録を通知したい相手先の連絡先情報(メールアドレスまたは電話番号)を設定することで、本伝言板に伝言を登録した際に設定した通知先へ伝言内容をメール、もしくは電話(音声)で通知する機能を追加した。

 さらに伝言登録の通知希望登録として、伝言の登録有無を確認した結果伝言が登録されていなかった場合、それ以降新たに伝言が登録された際にメールで通知されるよう、その場で通知希望を登録できる。

 その他にスマートフォンに最適化したページの提供や、日本語だけでなく英語、中国語、韓国語による利用にも対応した。

 なお、伝言の登録、確認およびメールや音声による伝言登録内容の通知などにかかる伝言板の利用料、通話料は無料である。メールや電話(音声)による伝言登録内容の通知機能を利用する場合、利用条件によっては通知先のユーザーに通話料・通信料が発生する場合がある。

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