写真●SAPジャパンの安斎富太郎代表取締役社長
写真●SAPジャパンの安斎富太郎代表取締役社長
[画像のクリックで拡大表示]

 SAPジャパンは2012年8月29日、2012年度上半期(2012年1~6月)の業績を発表した。第2四半期(4~6月)の売上総額は前年同期比27%増の1億9500万ユーロ(約192億円)、上半期は同23%増の3億6000万ユーロ(約355億円)だった。2011年度第1四半期以降、6期連続の2桁成長となった。グローバル全体での上半期売上総額は前年同期比15%増の72億7000万ユーロ(約7175億円)だった。

 SAPジャパンの安斎富太郎代表取締役社長(写真)は、「ERP(統合基幹業務)とデータベースなどの新領域がバランスよく伸びた」と振り返った。SAPジャパンはアプリケーションやアナリティクス分野のほか、モバイル、データベース(DB)などを注力分野として掲げている。モバイル分野は金融、製造業向けが好調。DB関連では2012年4月から新体制に移行し、「SAP Sybase Adaptive Server Enterprise」や「SAP Sybase IQ」など製品の選択肢を拡充して販売機会を増やした。同社のモバイル関連ソフトウエアの売上総額は前年同期に比べて5.3倍、DBソフトウエアでは74%の成長となった。

 安斎社長は下半期に向けた注力施策の1つとして、インメモリーDBソフト「SAP HANA」上で稼働するアプリケーション開発企業への支援を挙げ、「HANAのファンを増やしたい」と語った。HANA上でのSAP ERPのサポートを、来年の年明けには発表する見通しも示した。