NTTファシリティーズとエネットは2012年8月28日、マンション向けデマンドレスポンスサービス「EnneVision(エネビジョン)」を本格拡大すると発表した。

 EnneVisionは、2011年7月以降首都圏の9マンションにおいて、マンション向け電力提供サービスを利用している約3000世帯を対象に試行提供されてきた。今後マンション向け電力提供サービスを新たに導入する全てのマンションに拡大する。

 EnneVisionでは、マンションに設置したスマートメーターを利用し、電力使用量を可視化することで省エネ活動を支援する「見える化サービス」、昼間のピーク時間帯の電力使用を抑制し朝晩・夜間にシフトすることで電気料金が安くなる「時間帯別料金サービス」、電力需給逼迫時に利用者の節電量に応じたポイントを還元する「節電ポイントサービス」――を提供する。

 見える化サービスでは、スマートメーターから得られる計量データや二酸化炭素排出量、サービス利用者間のベンチマーキングなどの情報を提供する。

 時間帯別料金サービスでは、電気料金単価を昼間は高く、朝晩と夜間は安く料金メニューを設定する。昼間の使用電力を抑制して、朝晩や夜間に分散して使用することで、電気料金が安くなるという。

 節電ポイントサービスは、電力需給の逼迫時に利用者に節電要請メールを一斉送信し、これに応じて使用電力を抑制した利用者に対して、翌月以降の電気料金の支払いに利用できるポイントを還元する。

 エネットはNTTファシリティーズと東京ガス、大阪ガスが共同出資する電気事業者で、電力売買事業や発電事業を手がけている。

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