NECは2012年8月28日、本社やグループ会社の正社員を対象とした早期退職制度に2393人が応募したと発表した。応募要件を満たす社員は約1万6000人で、対象者の約15%が応募したことになる。2011年度決算で事業構造改善費用として298億円を計上していたが、2012年4~9月期に約29億円を追加計上。1人当たり平均約1300万円となる。

 NEC本体のほか、NECソフトなどグループ会社の間接部門、携帯電話事業やサーバーやストレージなどのコンピュータ機器の事業部門に在籍する勤続5年以上の40歳以上の正社員が対象だった。

 早期退職制度の利用者に対し、退職金に加えて特別転進支援加算金の支給、再就職支援会社を通じた再就職支援サービスを提供する。応募した社員は9月28日付で退社する。

 NECは1月に事業構造改善の一環として、NECとグループ会社で正社員や派遣社員を合計約1万人削減すると発表していた。今回の早期退職の募集により完了するという。