日本IBMは2012年8月28日、タワーレコードの販売促進キャンペーンを管理するシステムを構築すると発表した。稼働時期は2012年9月下旬を予定する。既存の仕組みを活用するなどし、通常は半年以上かかる構築期間を2カ月に短縮できるという。

 新システムは日本IBMの「IBM Unica Campaign」を採用した。Unicaは販促キャンペーンの設計から実施、効果検証までを支援するソフト。タワーレコードはUnicaを使って新システムを整備し、「ワンツーワンマーケティング」を実現する。

 日本IBMとタワーレコードはシステム構築の期間を短縮するため、既存の仕組みを最大限に活用する。具体的には、既存システムからUnicaに必要なデータを引き渡す役割を担う中継システムを置き、顧客や商品データベースを新たに作る手間を省くという。中継システムは日本IBMのデータベース管理システム「IBM DB2」とPCサーバー「IBM System x3650」を使って構築する。