米Appleは現地時間2012年8月27日、経営幹部の新人事を発表した。Macソフトウエアエンジニアリング担当バイスプレジデントを務めるCraig Federighi氏とハードウエアエンジニアリング担当バイスプレジデントを務めるDan Riccio氏をそれぞれ上級バイスプレジデントに昇進させる。両氏ともTim Cook最高経営責任者(CEO)の直属となり、経営陣に参加する。

 また、6月に引退が発表されていたハードウエアエンジニアリング担当上級バイスプレジデントのBob Mansfield氏は、今後もAppleにとどまり、Cook氏の直属として将来の製品に関わることになった。Mansfield氏は1999年にAppleに加わり、「MacBook Air」や「iMac」など数々の人気製品を世に送り出してきた。

 Federighi氏は、引き続きMac OS X開発を指揮し、Apple全体のOSエンジニアリングチームを統括する。同氏は米NeXTで働いたのちAppleに入社し、その後米Aribaで最高技術責任者(CTO)などの幹部職を歴任した。2009年にAppleに戻り、Mac OS X開発を担当した。

 Riccio氏はMacをはじめ「iPhone」「iPad」「iPod」を含むエンジニアリングチームの指揮を執る。同氏は1998年に製品設計担当バイスプレジデントとしてAppleに入社。2010年にiPadハードウエアエンジニアリング担当バイスプレジデントに任命され、iPadの全世代製品で中心的な役割を果たした。

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