2012年5-7月期の決算で88億ドルの巨額赤字を出した米HPのメグ・ホイットマンCEO(最高経営責任者)が8月22日(米国時間)に電話会見した。

 ホイットマンCEOは経営再建について、リストラの推進に触れて、前四半期中に4000人が退職したとし、合計で1万1500人が退職する見込みとした。パソコン事業においては「戦いが厳しい」としながらもタブレットやUltrabookなどで攻勢を駆けたいとした。

 全社をあげたコスト改善が必要と繰り返し、全製品や開発において点検作業をしていることを明らかにした。「その研究開発はいるのか。多くの製品をそろえて多くの国々へ売る必要があるのかなど焦点を絞る。フォーカス(焦点)、フォーカス、フォーカスだ」と経営資源を大胆に絞るとした。長期的な視点でコスト構造を変えないと競争力を保てないとの認識を示し、コスト削減から将来への投資資金を捻出するとした。

 新市場としてBRICsに注目していることに触れて、「中国ではパソコンでもプリンターでも販売チャネルを再構築してシェアを高めたい」とした。

 ホイットマンCEOによる経営資源の集中とコスト削減が再生の鍵と言えそうだ。