写真●独SAPのオリバー・ブスマンCIO(最高情報責任者)
写真●独SAPのオリバー・ブスマンCIO(最高情報責任者)
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 来日した独SAPのオリバー・ブスマンCIO(最高情報責任者)は2012年8月27日、記者会見を開き、SAPのIT活用事例を紹介した。ブスマンCIOはインメモリーデータベース管理システム「SAP HANA」の事例を披露し、「バッチ処理ではなく、リアルタイム処理が可能になった」と強調した(写真)。

 ブスマンCIOは会見で、HANAを使った事例として「利益性分析」の取り組みを挙げた。これは製品や部門、地域など様々な切り口で、どれだけ利益を確保できたかを分析するもの。HANAを活用することで、データ処理時間がこれまでの6分の1以下の4時間ほどに短縮できたという。

 HANAの採用で、「例えば中国での変化をアカウントレベルで把握できている」(ブスマンCIO)。SAPは1万7000台以上のiPadを社員に配布しており、それを使って商談情報などを素早く確認できる体制も整えているとした。