NTT東日本は2012年8月27日、フレッツ光サービスのマンション向けメニューについて月額利用料を9月1日から引き下げると発表した。(1)インターネット利用量が少ないユーザー向けの2段階定額「フレッツ 光ライト」のマンションタイプと、(2)定額サービスの「フレッツ光 マンションタイプ」のうち構内配線に光ファイバーを使う「光配線方式」の二つのメニューの料金を値下げする。

 フレッツ光 ライト・マンションタイプは月額基本料金を2100円/月(月間200Mバイトまで適用)とし、上限金額を4515円(月間970Mバイト以上利用した場合)とする。基本料金は840円の値下げ、上限金額は1575円の値下げとなる。
 同メニューはこれまで戸建て向けのサービスと料金体系が同じであり「マンション向けの定額サービス料金に比べて割安感を打ち出せなかった」という。NTT東日本では「大まかに週に1回、1回30分程度のインターネット利用であれば200Mバイト程度に収まる」としている。

 (2)のフレッツ光 マンションタイプ(光配線方式)の料金は、現行料金よりも基本料金を577.5円値下げする。4契約以上の集合住宅向けの「ミニ」が4042.5円/月、同8契約以上の「プラン1」が3412.5円/月、同16契約以上の「プラン2」が2992.5円となる。

 また、同社は同日、キャンペーンとして新規加入時の割引、工事費無料に加えて、新たに二つの割引キャンペーンを追加した。(1)フレッツ・ADSLの既存ユーザー向けに、フレッツ光サービスに契約を切り替えた場合に月額料金を24カ月間945円割り引く「フレッツ・ADSL→光乗り換えセール」と、(2)既存のフレッツ光ユーザーが「フレッツ光ライト・マンションタイプ」に契約を切り替えた場合に、1カ月分の月額基本料金を無料とする「品目変更時の月額利用料無料キャンペーン」である。

 NTT東日本の光回線純増数は直近の7月が2万5000件の増加で、前年度実績の25.5%と伸び悩んでいる。今回の施策により、マンションの新規販売の拡大と、あまりインターネットを利用しない層の解約防止を強化する考えだ。

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