画面●ヤフーの「ソーシャル防災訓練」募集ページ
画面●ヤフーの「ソーシャル防災訓練」募集ページ
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 ヤフー、Twitter Japan、J-WAVE、森ビルの4社は共同で2012年9月19日に「ソーシャル防災訓練」(画面)を開催すると発表した。8月27日からTwitter上で、参加者100人の募集を始めた。ソーシャルメディアから得られる情報を活用した避難訓練を行うことで、防災と情報活用に関する意識の啓発を図る。

 ソーシャル防災訓練は、森ビルが運営する東京都港区の六本木ヒルズ周辺で実施する。六本木ヒルズに本社・スタジオを構えるFMラジオ放送局のJ-WAVEが協力する。訓練当日には、大規模地震が発生したという想定で、Twitter上の情報とヤフーの「防災速報」を活用しながら、指定の場所まで避難する訓練を実施する。

 告知文には、「途中のアクシデントをくぐりぬけ、指定の場所まで避難していただきます」とあり、避難の途中に何らかのアクシデントが発生するようだ。避難訓練の後には、避難中の体験やソーシャルメディア上に集まった情報を振り返りながら、防災について理解を深める「防災レクチャー会」を開催する。

 東日本大震災発生時には、Twitterなどのソーシャルメディアが情報取得や共有のために幅広く利用された。一方で、誤った情報や古い情報が“拡散”されるなどの問題も見られた。Twitter Japanは「落ち着いて正しい情報と間違った情報、新しい情報と古い情報を判断することができなかったり、意図せずに古い情報を拡散してしまうこともあったのではないでしょうか」としたうえで、いざというときのために、防災知識やソーシャルメディア活用法をあらかじめ理解しておくことの重要性を訴えている。

 ヤフーとTwitter Japanは、消防庁が8月29日に発足させる「大規模災害時におけるソーシャル・ネットワーキング・サービスによる緊急通報の活用可能性に関する検討会」にも参加している(関連記事)。

[第1回ソーシャル防災訓練]
[Twitter Japanの発表資料]