写真1●心拍センサーを備え、ランニングをはじめ様々なスポーツでの利用に対応する「SS-700S」(マルチスポーツモデル)
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写真2●フルマラソン参加者などアスリート志向のランナー向けの「SS-500R」(アスリートモデル)
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写真3●ランニングやウォーキングなど運動を楽しみたいユーザー向けの「SS-300R、SS-300G」(FUNランナーモデル) 写真はカラーがライムグリーンの「SS-300G」
写真3●ランニングやウォーキングなど運動を楽しみたいユーザー向けの「SS-300R、SS-300G」(FUNランナーモデル) 写真はカラーがライムグリーンの「SS-300G」
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 セイコーエプソンとエプソン販売は2012年8月23日、手首に装着することで走行距離やペースを正確に計測できるGPS機能付きランニング補助機器「WristableGPS」シリーズ3機種を販売開始した(関連記事:エプソン、「WristableGPS」でスポーツ機器市場に参入)。

 機器単体でランニングをはじめとする様々な運動に関するデータを高精度に計測できることに加え、パソコンとUSB経由で接続することにより、計測したデータをパソコンに転送して保存および分析したり、走行データをパソコンのアプリ上からFacebookやTwitterに手軽に投稿できたりすることなどを売りとしている。

 発売したのは、10気圧防水やハートレート(心拍数)センサー、ストライドセンサー(後述)などを搭載した最上位モデルの「SS-700S」(写真1)、5気圧防水でストライドセンサーを備えた中位モデルの「SS-500R」(写真2)、5気圧防水対応のローエンドモデルの「SS-300R、SS-300G」(写真3)の3機種計4モデル。

 SS-700SおよびSS-500Rが搭載する「ストライドセンサー」とは、実速度と体振動周波数からユーザーの歩幅を自動学習する仕組みを備えたセンサーのこと。例えばGPS衛星からの信号を受信できないトンネル内を通過する際などでも、走行距離やラップを高い精度で記録し続けられるという。

 全機種共通で計測(表示)可能な項目は、距離、ペース(ラップおよび平均も含む)、スピード、標高、消費カロリー、運動強度など12項目。SS-700SとSS-500Rでは上記に加えて、ピッチやストライド、心拍数なども計測可能だ(SS-500Rでは心拍数関連はオプションのハートレートセンサー装着が必要)。

 パソコンとの接続時には専用Webアプリケーション「NeoRun」を利用して計測データを管理する。走行軌跡の地図表示や速度・勾配のグラフ表示、心拍数や消費カロリーなどを表示させて運動結果の分析に役立てられるほか、TwitterやFacebookへの投稿用ボタンも用意。感想や思い出などのメモと一緒に走行データを投稿し、友人などと手軽に共有できるようになっている。

 動作時間は、GPS機能使用時が「14時間」、時計表示時が「5週間」。動作温度は-5~50℃。サイズおよび重量はSS-700Sが15.7mmで61g、SS-500Rが13.0mmで49g、SS-300R/SS-300Gが14.7mmで59g。

 価格は3機種ともオープンだが、予想市場価格はSS-700Sが3万円台中盤、SS-500Rが2万円台後半、SS-300R/SS-300Gが2万円台中盤の見込み。24日現在、ネットショッピングサイトにおける実勢価格は1000円前後の幅でほぼその通りになっている。