オーリック・システムズは2012年8月23日、Webアクセス解析ソフト「RTmetrics」のオプションとしてBI(ビジネスインテリジェンス)ソフト「RTmetrics BIQQ」を提供すると発表した。業務データにWebアクセスログを関連付けて分析するための業務テンプレートも合わせて提供する。2012年11月に、RTmetricsの新版(RTmetrics V9)と同時に出荷開始する。

 RTmetricsは、パケットキャプチャー型のWebアクセス解析ソフトである。米AuriQ Systemsが開発しオーリック・システムズが販売している。一方、新たにRTmetricsのオプションとして提供するRTmetrics BIQQは、米Qlik Technologiesが開発しクリックテック・ジャパンが販売するBIソフト「QlikView」(関連記事)を、オーリック・システムズが自社ブランドで販売するものである。

 Webアクセス解析ソフトと汎用BIソフトを組み合わせて提供する狙いは二つある。一つは、汎用BIソフトのデータ分析機能を使ってWebアクセス解析情報を柔軟に解析できるようにすること。もう一つは、基幹システムなどの業務データ(顧客情報、商品情報、業績など)とWebアクセス解析情報とを、汎用BIソフト側で関連付けて分析できるようにすることである。自社Webサイトのコンテンツが業績にどう影響しているかなどの分析に使用できる。

Web解析を業務分析に活用するための業務テンプレートを提供

 単にQlikView(RTmetrics BIQQ)を自社ブランドで販売するだけでなく、各種の業種・業態に合わせて、業務データとWebアクセス解析情報を関連付けて分析するための業務テンプレート(約30種類)を提供する。さらに、RTmetricsのデータをQlikView(RTmetrics BIQQ)に取り込むための専用アダプターを開発し、提供する。

 オプションであるRTmetrics BIQQの価格(税別、以下同)は、120万円から。前提となるRTmetricsの価格は、必要なモジュール一式で、帯域100Mビット/秒までの最小構成時に450万円。なお、同社のソフトウエア製品は、ライセンスの20%の年間保守料金がかかる。

 今回のRTmetrics BIQQは、汎用BIソフトをオプションとして提供するものだが、RTmetricsには、このほかにも各種のオプションがある。例えば、2012年5月には、EC(電子商取引)サイトの売上効果を分析する用途に特化したデータ分析/レポート生成オプション「EC Report」(関連記事)を提供している。