米Googleは現地時間2012年8月21日、ビデオ共有サービス「YouTube」において、ビデオ広告商品「TrueView」をモバイル向けにも提供すると発表した。
今回モバイル向けに導入するのはTrueViewのインストリーム形式の広告で、ユーザーは広告を5秒間視聴した後、そのまま広告を見続けるか、広告をスキップしてYouTubeビデオの本編を再生するか選べる(写真)。ユーザーが広告を最後まで、あるいは30秒以上見た場合に広告主に料金が課される。
GoogleはTrueViewについて、「ユーザー、広告主、コンテンツ投稿者を含むYouTubeコミュニティー全体に恩恵を与える」と説明している。ユーザーが自身の意思で広告を視聴するため、広告主は最も広告に関心を持つ視聴者に対して広告費用を使うことができる。TrueViewがモバイルに拡大することにより、広告主やブランドは、テレビ、パソコン、スマートフォンおよびタブレット端末にわたるマルチスクリーンの広告キャンペーンをより手軽に展開し、視聴者へのリーチを広げられるとしている。
モバイル向けTrueViewはテストを開始したばかりで、米Forbesによると対応するのはAndroid端末のみという。米Appleは「iPhone」に広告非表示のYouTubeアプリケーションを実装しているが、iOS新版では同アプリケーションは排除されるため、GoogleはTrueView広告をサポートする新たなiOS向けYouTubeアプリケーションを開発して提供するとみられる。
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