「かんたんWordPressデビュー」で、テンプレートからデザインを選んでいるところ
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画面イメージを確認しながら、文字などを直接編集できる
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スマートフォン向けのデザインも作成可能
スマートフォン向けのデザインも作成可能
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 ジャストシステムは2012年8月22日、Webサイト作成ソフトの新版「ホームページ・ビルダー17」を発表した。目玉は、Webサイトの更新を手軽にしたこと。オープンソースのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)である「WordPress」に対応し、ブログを更新するような感覚で記事の作成や更新ができるようにした。発売は10月5日で、価格は「通常版」が1万4800円。上位版である「バリューパック」が1万8800円、「ビジネスパック」が2万7825円。

 WordPressはブログを構築するためのソフトウエアで、CMSとしても使われている。WordPress上で開設したWebサイトは、ブログのように記事を投稿するだけで更新できる、ブラウザーさえあれば多様な端末から編集できる、などのメリットがある。

 通常、WordPress向けWebサイトの作成にはPHPというプログラミング言語の知識が必要だが、ホームページ・ビルダー17ではこうした知識を持たないユーザーでも利用可能にした。ウィザード形式でWebサイトを作れる「かんたんWordPressデビュー」を用意。複数のテンプレート(通常版は25種類、バリューパックは47種類、ビジネスパックは50種類)から好みのデザインを選べば、WordPressに対応したWebページを自動生成する。サーバー上へのWordPressのインストールや設定なども、ダイアログに従って作業できるようにした。

 パソコン向け、スマートフォン向けなど、デバイスに応じて異なるデザインを作ることも可能。一度の更新作業で、複数のデザインを作成できるという。

 ホームページ・ビルダーのメインのユーザーは、中小企業や個人事業主。こうした層にアンケート調査を実施したところ、「日々の更新をブログ並みに簡単にしたい」との要望が強いことが分かったという。そこで新版ではWordPressを採用し、Webサイトの作成だけでなく、運営のためのシステムとして進化させたとする。

 WordPress向けではない、通常のWebページを作成する機能も引き続き用意する。WordPress向けのWebページにはデザイン面で一定の制約があるため、表現に凝りたいユーザーは従来通りの機能を利用できる。

 ホームページ・ビルダー17と同時に、ネットショップの作成・運営ソフト「ネットショップ・オーナー5」と、ショッピングカートや受注を管理するソフト「ダヴィンチ・カート4」も発表した。価格は前者が3万9800円、後者が2万2800円。いずれも発売は10月5日。