米シトリックス・システムズは現地時間2012年8月21日、中小企業向けデスクトップ仮想化製品の新版「Citrix VDI-in-a-Box 5.1」の提供を開始したと発表した。仮想化したデスクトップの管理を効率化する機能を搭載したほか、使い勝手の改善、性能向上、Windows 8への試験的な対応などを図っている。

 新版では仮想化して利用者に提供するデスクトップのデータを、(1)複数のユーザーに共通のマスターとなる部分、(2)ユーザー個別にパーソナライズした部分――に分けて管理するようにした。必要なストレージ容量も大幅に削減できるという。

 VDI-in-a-Boxは2011年5月にシトリックスが買収したカビザの製品をベースにしている。コネクションブローカー、ロードバランサー、動的デスクトッププロビジョニングといった機能をひとまとめにしたソフトウエアとして提供されている。シトリックス、ヴイエムウェア、マイクロソフトといったサーバー仮想化環境に、VDI-in-a-Boxを導入して利用する。

■変更履歴
当初、VDI-in-a-Boxを「仮想アプライアンス」と記述していましたが誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2012/09/04 20:45]