写真●NPICLOUDの分析画面(開発中のイメージ画像)
写真●NPICLOUDの分析画面(開発中のイメージ画像)
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 財団法人流通経済研究所は2012年8月22日、市場POSデータの分析機能を月額制のSaaS形式で提供するサービス「NPICLOUD」(写真)を発表した。全国の食品スーパーから収集した市場POSデータを、自社のPOSデータと比べて分析できる。10月から提供開始する。価格(税別)は、醤油や日本茶などのカテゴリー当たり2万円から。

 全国の食品スーパーから収集した市場POSデータ(一般財団法人流通システム開発センターが提供)を分析対象とするBI(ビジネスインテリジェンス)サービスである。BIソフト(分析画面など)には、ウイングアークの「Dr.Sum EA」を使う。さらに、大量データのバッチ処理用にNTTデータの「LindaCloud for Hadoop」を利用する。SaaSのシステム構築はNTTデータが担当した。

 市場POSデータを別途購入したり、市場POSデータの分析システムを別途構築することなく、月額制の利用料を払うだけで市場POSデータの分析ができる。さらに、自社のPOSデータをアップロードしてBIソフトに読み込ませることで、市場POSと自社POSのデータを比較した分析も可能である。

 同サービスの第1号ユーザーは、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)。10月のサービス開始時点では元の市場POSデータだけが分析の対象となるが、その後、AJSを介してAJS加盟店舗から収集したPOSデータの提供を受けることにより、市場POSデータの精度を高めていくとしている。