写真1●ニコンが2012年9月下旬に発売するAndroid搭載デジカメ「COOLPIX S800c」
写真1●ニコンが2012年9月下旬に発売するAndroid搭載デジカメ「COOLPIX S800c」
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写真2●新製品を説明するニコンの笹垣信明氏
写真2●新製品を説明するニコンの笹垣信明氏
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 ニコンとニコンイメージングジャパンは2012年8月22日、コンパクトデジタルカメラ「COOLPIX」シリーズの新モデル4機種を発表した。目玉となるのが、無線LAN(Wi-Fi)通信機能と米Googleのモバイル端末向けOS(基本ソフト)「Android」を標準搭載した「COOLPIX S800c」(写真1)。デジカメ単体で、撮影した写真に説明文や位置情報を付加し、FacebookやTwitterなどのSNSに投稿できる機能を持つ。発売時期は9月下旬で、市場価格は4万8000円前後になる見込み。

 ニコン映像カンパニーマーケティング本部第一マーケティング部の笹垣信明ゼネラルマネジャー(写真2)は、「スマートフォンに押されてコンパクトデジカメの市場が伸び悩んでいると言われることがある。当社はスマートフォン内蔵カメラの画質に物足りなさを感じる層に訴求し、市場を掘り起こしたい」と説明した。

 Androidを搭載した簡易なデジカメは米Polaroidなども製品化している。ただしニコンによれば、本格的な機能を備えたデジカメでAndroidを搭載した製品は世界初だという。撮った写真をすぐに共有したいというニーズは日本以上に米国で根強いため、9月下旬の時点で米国を含む世界市場で同時発売する。

光学10倍ズームと3.5型有機ELモニター搭載

 COOLPIX S800cは光学10倍ズームを備える(写真3、詳細な仕様は記事末)。裏側は全面が3.5型ワイド有機ELモニター/タッチパネル(写真4)になっており、この画面上で被写体の確認や再生などができる。

 さらにCOOLPIX S800cはAndroid2.3.3を搭載。簡単なタッチ操作で、撮影した写真・動画データをインターネット上のSNSなど各種サービスに送信・投稿できる。通信手段は無線LAN(Wi-Fi)に対応。携帯電話網に接続するにはモバイルルーターなどの通信機器が別途必要になる。

写真3●ニコン「COOLPIX S800c」の外観。光学10倍ズームと内蔵フラッシュをコンパクトにまとめた。上部にはWi-FiとGPSのロゴが入る
写真3●ニコン「COOLPIX S800c」の外観。光学10倍ズームと内蔵フラッシュをコンパクトにまとめた。上部にはWi-FiとGPSのロゴが入る
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写真4●全面タッチパネルのメイン操作画面。撮影や再生、設定などのボタンがまとまっている
写真4●全面タッチパネルのメイン操作画面。撮影や再生、設定などのボタンがまとまっている
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