写真●Questetra BPM Suite SaaS Edition 9.0の画面(BPMN 2.0デザイナー画面)
写真●Questetra BPM Suite SaaS Edition 9.0の画面(BPMN 2.0デザイナー画面)
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 クエステトラは2012年8月21日、SaaS型で提供するワークフローソフトの新版「Questetra BPM Suite SaaS Edition 9.0」(写真)を発表、同日から提供を開始した。新版では、ワークフローの内部で、業務データを埋め込んだPDF帳票を自動的に生成できるようにした。

 Questetra BPM Suite SaaS Editionは、Webブラウザーから利用できるワークフローソフト。業界標準の記法であるBPMN 2.0を用いてノンプログラミングでワークフローを作図/定義するデザイナー機能(Flashを利用)と、BPMN 2.0を実行するワークフローエンジン機能で構成する。BPMN 2.0のサンプルとして、400種類以上の業務テンプレートを公開している。

 新版では、ワークフローの内部に、「サービスタスク(PDF生成)」と呼ぶ、人間が介在することなくシステム側だけで自動処理するタスクを配置できるようにした。同タスクは、ひな形となるPDF文書に業務データを差し込んで新しいPDF文書を生成する。これを使うと、見積もり内容の承認後に、見積もり内容を反映させた帳票を生成し、営業担当者に渡す、といった業務処理を実現できる。

 新版ではまた、ワークフローの先頭に、「メッセージ開始イベント(メール)」と呼ぶトリガーを配置できるようにした。これにより、特定のメールアドレスへのメール着信をトリガーに、自動的にワークフローを開始できる。届いたメールの「件名」、「送信元」、「本文」などのデータを業務データとして取り込むことができる。

 価格(税込み)は、1ユーザー当たり月額1000円で、最小契約ユーザー数は20人。一方、5人以内で利用する場合は無料で利用できる。なお、今回の新バージョン「9.0」は、SaaS型の「SaaS Edition」だけが対象であり、オンプレミス版の「Download Edition」は今後「9.0」にバージョンアップする予定である。