米McAfeeは現地時間2012年8月20日、モバイル向けセキュリティソフトウエア「McAfee Mobile Security」の機能強化を発表した。Android搭載端末向けの新たなプライバシー保護機能により、モバイルアプリケーションがユーザーの気づかないうちに個人情報にアクセスするのを防ぐ。

 「App Alert」機能を向上し、アプリケーションが端末上のデータにアクセスする状況を確認するだけでなく、URL評価データベースを参照して、アドウエアやスパイウエアネットワークなどの不審なサイトと関係のあるアプリケーションや、そのようなサイトに個人データを送信する恐れがあるアプリケーションを報告するようにした。

 またユーザーは、パーミッションの重要度に応じてApp Alertの通知を細かく設定でき、金融詐欺やID窃盗、ウイルスなどを防止できるとしている。

 モバイルアプリケーションの使用はモバイルデバイスの普及とともに拡大しており、米GoogleによるとAndroid端末にダウンロードされたアプリケーションは2012年前半に200億本に達したという。米comScoreの調査では、そのうち33%のアプリケーションは必要以上のパーミッションを求めている。また米カリフォルニア大学バークレー校電気情報工学科は、97%のAndroidユーザーがパーミッションとアプリケーションの危険性の関係を理解していないと報告している。McAfee研究部門のデータベースによれば、約5%のアプリケーションは危険なURLとつながっている。

 McAfee Mobile Securityは、Googleのデジタルコンテンツ配信/販売サービス「Google Play」、あるいはMcAfeeのWebサイトから29.99ドルで購入可能。

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