米Facebookの株価が現地時間2012年8月20日の米株式市場で一時18.75ドルまで下落し、公募価格の半値を切った。その後持ち直し、0.96ドル高(5.04%高)の20.01ドルで時間内取引を終えた。

 Facebookは5月18日に米NASDAQ市場で新規株式公開(IPO)を実施し、公募価格38ドルで約161億ドルを調達した。しかし当日はシステムの不具合により取引開始が30分遅れ、株価の大幅な高騰が期待されていたにもかかわらず、0.61%高の38.23ドルで初日を終えた(関連記事:FacebookのIPO、複数メディアの反応は「期待はずれ」)。5月末には30ドルを下回り、その後26~33ドルの間を推移したのち7月末に急落し、8月に入ってからは20~22ドルに低迷していた。上場時点で1046億ドルだった時価総額は428億7000万ドルとなっている。

 米英メディアの報道(CNET News.comFinancial Times)によると、一部株主を対象にした最初の売却禁止(ロックアップ)期間が終了したことを受け、米PayPal共同創業者のPeter Thiel氏が、2060万株を8月16日と17日に1株19.69~20.68ドルで売却した。2004年からFacebookに出資している同氏はIPOの際にも1600万株を38ドルで売却している。今回のロックアップ解除は2億7100万株が対象となったが、2012年10月、11月、12月と2013年5月に順次ロックアップ期間が終了する予定となっており、16億4000万株が売却可能になる。