写真●雲の蔵のエージェント(バックアップソフト)画面
写真●雲の蔵のエージェント(バックアップソフト)画面
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 クロス・ヘッドは2012年8月20日、Windows機のファイルデータを遠隔地のデータセンターにバックアップするSaaS型サービス「雲の蔵」(写真)を発表した。9月1日から提供開始する。常時有人監視による障害報告や復旧作業時の技術支援をパッケージ化しつつ価格を低く抑えた。

 専用のエージェントソフト(データバックアップソフト)を動作させたWindows機のファイルデータを、あらかじめ設定したスケジュールで、クロス・ヘッドが用意したデータセンターにバックアップする。エージェントは、Windows XP以降またはWindows Server 2003以降のシステム上で動作する。通信プロトコルはHTTPSで、バックアップ時にエージェントからサーバーへとコネクションを張る。

 バックアップはファイル単位で、標準で対応するのは増分バックアップのみ(直前回のバックアップからの差分で、新規に生成/更新/削除されたファイルの追加に限る)。リストアはエージェントソフトからのみ可能で、ファイルインデックスからリストアするファイルを選択する。バックアップデータは最大で90世代まで世代管理されており、任意の世代のファイルを復元できる。

 データセンター側のバックアップ設備は、ハードウエアなどを3重化。データは、クロス・ヘッドからも中身が分からないように暗号化して保存する。有人監視は24時間×365日体制をとり、異常発生時はメールまたは電話で即時連絡する。データ復旧時は、サポート窓口を介して専任の技術者がユーザーの問題解決を支援する、としている。

 価格(税別)は、以下の通り。いずれも、バックアップ対象機(エージェント)ごとに別の契約となる。(1)「桐プラン」(20Gバイト、30世代)は、月額9000円。(2)「梅プラン」(30Gバイト、50世代)は、月額2万円。(3)「竹プラン」(50Gバイト、60世代)は、月額3万円。(4)「松プラン」(100Gバイト、90世代)は、月額5万円。