米IBMは2012年8月16日(現地時間)、半導体ストレージベンダーの米テキサス・メモリー・システムズを買収することで合意したと発表した。買収額は公表していない。テキサス・メモリー・システムズは、ハードディスクの代わりにDRAMとフラッシュメモリーを搭載したSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)接続ストレージ「RamSan」などを販売している。

 テキサス・メモリー・システムズは1978年の創業で、現在はラックマウント型やPCIeカード型の半導体ストレージを販売している。いずれもフラッシュメモリーをRAID構成にすることで、容量やI/O性能を確保している。最新の「RamSan-820」は、厚さ1Uの筐体に容量24Tバイトのフラッシュメモリーを搭載可能で、I/O性能は毎秒45万回(45万IOPS)としている。

 IBMはテキサス・メモリー・システムズの半導体ストレージ製品群を、IBMの「Smarter Storage」ブランドで販売するほか、垂直統合型ハードである「PureSystems」にも組み込む。テキサス・メモリー・システムズの買収は2012年内に完了する予定。