米Twitterは現地時間2012年8月16日、外部アプリやサービスなどからTwitterを使うためのAPI(Application Programming Interface)の新バージョンとなる「Twitter API Version 1.1」について、提供開始時期や利用ルールの変更点などの詳細をアナウンスした。

 まず、バージョン1.1の提供開始時期については、「これから数週間のうち」(Twitter)であるとし、現在使われているバージョン1.0からの移行期間は「バージョン1.1の提供開始より6カ月間」(同)を予定しているという。Twitter関連アプリ/サービスの開発者は今後6カ月あまりの間にバージョン1.1への対応を済ませる必要がある。

 新たに提供されるバージョン1.1では、利用ルールに関して「認証の義務化」「エンドポイントごとのレートリミット導入」「開発者ルールの変更」という三つの大きな変更が加えられるという。

 認証の義務化は、バージョン1.1ではすべてのAPIリクエストに対して認証が必要になるというもの。現在利用されているバージョン1.0では、開発者に対して、ある程度のAPIエンドポイントまでであればアプリへの認証リクエストなしでのアクセスを認めていた。アプリが既にOAuth認証を利用している場合は、バージョン1.0の認証トークンをそのままバージョン1.1に引き継げる。現在OAuthなしでTwitter APIを利用している場合は、2013年3月までにアプリの修正やアップデートが必要になる。

 変更の理由として同社では、「現状Twitterが認識しているのはアプリケーションのIPアドレスのみであり、botなどを含むいくつかのアプリがかなり高いレートでAPIを利用している」という状況を挙げ、「一般のアプリがよりスムーズにAPIを利用できるよう、悪意のある利用を防ぐとともに開発者のニーズを理解するために、どのようなアプリがAPIにアクセスしているのかを知る必要があるため」と説明している。