写真●地下トンネル区間にある京王電鉄調布駅の改札機設置前の様子(同社提供)
写真●地下トンネル区間にある京王電鉄調布駅の改札機設置前の様子(同社提供)
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 京王電鉄は2012年8月19日10時頃に地下トンネルに切り換える予定の京王線柴崎駅~西調布駅の区間(東京都調布市、2.8キロ)と、京王相模原線調布駅~京王多摩川駅の区間(同、0.9キロ)において、トンネル内でも携帯電話サービスを使えるようにする。京王電鉄と携帯電話事業者4社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス)が8月16日に発表した。(写真

 移動時の車内でスマートフォンやタブレット端末、携帯ゲーム機などを操作する乗客が増えているのに対応した。特に、電車が遅れたり、地震などの災害が発生した時に、地下トンネル内でも情報収集の手段を提供する狙いがある。

 当該区間では音声通話も可能になる。ただし、京王電鉄はこれまで通り、マナーモードに設定して通話を控えるよう呼びかける。新宿駅~笹塚駅にも地下トンネル区間(東京都新宿区・渋谷区、2.9キロ)があるが、8月19日時点では、引き続き携帯電話は使えない(駅部を除く)。「今後もサービスエリア拡大や通信品質改善を進めていくが、現時点での対応は未定」(京王電鉄広報部)という。

 京王電鉄以外でも、東京急行電鉄名古屋市営地下鉄大阪市営地下鉄などが携帯電話事業者と共同で地下トンネル内のエリア拡大を進めている。