写真●アドビ システムズのオンライン電子フォーム作成サービス「Adobe FormsCentral」 あらかじめ用意されているテンプレートの例(新規取引用フォーム)
写真●アドビ システムズのオンライン電子フォーム作成サービス「Adobe FormsCentral」 あらかじめ用意されているテンプレートの例(新規取引用フォーム)
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 アドビ システムズは2012年8月14日、アンケートや問い合わせフォーム、社内申請書類などの電子フォームをオンラインで作成・配信・集計・分析できるようにするサービス「Adobe FormsCentral」を提供開始した(写真)。同社直販サイトのアドビストアから申し込める。

 あらかじめ用意されている多数のテンプレートを利用し、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作だけで、専門知識を持たないユーザーでも多機能な電子フォームを手軽に作成できる。テンプレートは、「販売用」「人事用」「調達用」「教育用」など10種類以上のカテゴリーから、「問い合わせ」や「満足度アンケート」「入学願書」「ボランティア申し込み」「求人応募」「勤務時間管理」「クイズ」など数十種類以上が選択可能。

 フォームには、特定フィールドへの入力を必須としたり、入力方法を説明するヘルプテキストなども設定できる。作成したフォームは、ユーザーがWebブラウザーを使ってオンラインで回答する「HTMLフォーム」か、オフラインで回答可能な「PDFフォーム」のどちらかの形式で出力可能。ユーザーへの配信は、電子メールやTwitterなどを使ってフォームのURLリンクを伝えてアクセスしてもらう形になる。

 配信後の集計作業はAdobe FormsCentralの管理画面上で実行できるほか、CSV形式のデータとしてダウンロードすることも可能となっている。複数のメンバーでフォームを作成したり、作成したテンプレートを共有するなどの共同作業にもサポート。必要なデータがもれなく収集されるかどうかを本番配信前に確認できる仕組みなども搭載している。

 価格は、作成可能なフォーム数が最大五つまで、1フォーム当たりの返答収集最大数が500件の「Basic」プランが月額1230円、フォーム数が無制限で返答収集最大数が5000件の「Plus」プランが年額1万5700円などとなっている。そのほか、フォーム数が一つで、HTMLフォームのみ作成可能などの制限が設けられた「無償体験」プランも用意されている。