写真●ActiBook Custom4の画面(アクセスログ解析によるヒートマップ表示)
写真●ActiBook Custom4の画面(アクセスログ解析によるヒートマップ表示)
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 スターティアラボは2012年8月16日、電子ブックのオーサリングソフトの新版「ActiBook Custom4」(写真)を発表、同日提供を開始した。新版では、以前はオプションだった電子ブックの配信基盤ソフトを標準で提供するとともに、電子ブックのアクセスログ解析機能を新規に追加した。

 ActiBookは、FlashやHTML5で電子ブックを作成し、これを配信するためのソフトである。電子チラシや電子雑誌のような、対話型に拡大縮小やページ送りなどが可能な電子ブックを作成できる。閲覧環境は、パソコン(Flash)またはAndroid/iOS(HTML5および独自Webコンテンツ)で、提供形態としてオンプレミス版とSaaS版を用意している。

 新版では、主に二つの機能強化を図った。(1)以前はオプションとして有償で提供していた電子ブックの配信基盤ソフト「ActiBook Manager 2」を、標準で提供するようにした。オプション費用(税別、以下同)は、初期費用が29万8000円、月額9800円だったが、これを、容量3Gバイトまでは無償で利用できるようにした。3Gバイト以上は有償となる。またActiBook Manager 2では、「誰がどの電子ブックを閲覧できるか」というアクセス制御も可能。

 (2)もう一つの機能強化点は、以前はベータ版として提供していた電子ブックのアクセスログ解析機能を、正式版の「ActiBook Analytics」として標準で提供するようにしたこと。Google Analyticsと連動し、ヒートマップによるログ解析を行うことができる。電子ブックの中でよくクリックされる部位をサーモグラフィのように表示できる。

 ActiBook Custom4(オンプレミス版)の価格は、初期費用が300万円、月額費用が2万5000円。オーサリング環境の稼働OSは、Windows XP/Vista/7。別途、PDF閲覧環境としてAdobe Readerが必要。