写真●五輪期間中の日本地域における「オリンピック」というキーワードを指定した検索の動向(グーグル日本法人のブログより引用)
写真●五輪期間中の日本地域における「オリンピック」というキーワードを指定した検索の動向(グーグル日本法人のブログより引用)
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 グーグルは2012年8月14日、日本地域におけるロンドンオリンピック開催期間中(7月27日~8月12日まで)の競技名および選手名の検索数ランキングを発表した。ランキングの発表と併せて、「オリンピック」など関連するキーワードの検索動向の分析結果(写真)も紹介している。

 競技名のランキングは「サッカー」が第1位で、以下バドミントン、レスリング、柔道、水泳、ボクシング、テニス、体操、バレーボール、マラソンと2位から10位までのランキングが続いている。テニスとマラソンのように、日本がメダルを獲得できなかった競技もランキング上位入りを果たしているのが興味深い。

 選手名の検索ランキングは男女別に集計されている。男子は、体操の個人総合で金メダルなどを獲得した内村航平選手が第1位で、2位以下は吉田麻也(サッカー)、大津祐樹(サッカー)、室伏広治(ハンマー投げ)、入江陵介(水泳)、村田諒太(ボクシング)、法華津寛(馬術)、立石諒(水泳)、太田雄貴(フェンシング)、松田丈志(水泳)という結果になっている。水泳とサッカーの注目度が高かったことが分かる。

 一方女子では、水泳(競泳)の200m平泳ぎで銀メダルなどを獲得した鈴木聡美選手が第1位。2位以下は木村沙織(バレーボール)、吉田沙保里(レスリング)、伊調馨(レスリング)、大友愛(バレーボール)、石川佳純(卓球)、藤井瑞希(バドミントン)、木村文子(陸上)、江畑幸子(バレーボール)、浜口京子(レスリング)と続く。

 女子のランキングの方は、メダルを逃したサッカー男子と異なり銀メダルを獲得したにもかかわらず、なでしこジャパン(サッカー女子)の選手が一人もランクインしていないのが印象的だ。主力選手の多くが2011年のW杯初優勝時のメンバーで知名度が高かったため、改めて検索するユーザーが少なかったためではないかと思われる。28年ぶりに銅メダルを獲得したバレーボールからは3人がランクインしており、その活躍ぶりに注目して検索した人が多かったことがうかがえる。

 大会期間中の「オリンピック」というキーワードを指定した検索の動向については、まず大会開始直後に検索ボリュームが急激に増えての7月29日にピークを迎えた後、男女競泳メドレーリレーがメダルを獲得した8月4日ころと、卓球の女子団体が銀メダルを獲得し、男子サッカーが準決勝のメキシコ戦に敗れた8月7日に検索数が再上昇していたことなどを紹介している。