NTTドコモは2012年8月14日、携帯電話の国際ローミングサービス「WORLD WING」において、通信の集中による輻輳が生じ、音声・パケット通信ともに利用しづらい状況になっていると発表した。対象は220の国と地域で、8月13日の午後6時24分ころから現在も続いているという。8月13日午前10時時点で、748件の問い合わせが入っている。

 輻輳が生じているのは、国際ローミング用ネットワークの約9割を収容する、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)の共通線網。8月2日~3日にも同社中継装置「IP-STP」の故障で通信障害が発生した(関連記事)が、今回は装置の故障ではなく、原因を調査中としている。夏季休暇で海外渡航者が増えていることも影響しているとみられる。

 輻輳状況は国や地域によって異なる。輻輳を抑えるため、NTTコミュニケーションズと協力してトラフィックを絞り込む措置を進めているという。必ずしもつながらないわけではなく、つながる国や地域もある。