写真●Dell PowerVault NX3600シリーズの外観
写真●Dell PowerVault NX3600シリーズの外観
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 デルは2012年8月8日、小中規模向けNASストレージ「Dell PowerVault NX」のハイエンド機種として、NXシリーズ(およびPowerVaultブランド全体)としては初めてスケールアウトNASとして利用できるようにした新機種「Dell PowerVault NX3600シリーズ」(写真)を発表、同日出荷を開始した。

 NX3600シリーズは、NASストレージのハイエンド機種である。ユニファイド(統合)ストレージであり、NAS(CIFS/NFS)に加えてSAN(iSCSI)ストレージとしても利用できる。別途、ディスクアレイ(DAS)のPowerVault MDをつないで利用する。

 最大の特徴は、小中規模向けストレージのPowerVault(NASはNXシリーズ)としては初めて、スケールアウトNASとして利用できるようにしたこと。上位のストレージ製品が備える分散型ファイルシステム(FluidFS)を搭載したことにより、ストレージプール全体を単一のIPアドレスを振った一つのファイルシステムとして利用できる。

 NX3600シリーズは、「NX3600」(1GbEポート×8)と「NX3610」(10GbEポート×8)の二つのモデルで構成する。拡張時の最大容量は、NX3600が576Tバイト、NX3610が1Pバイト。価格(税別)は、NX3600が83万2000円から、NX3610が105万5000円から。